おばけ

榊原(葉っぱ)です。

食いしん坊の孫だが、最近は遊び優先になってなかなか食べないことがある。
娘家族が遊びにきて、みんなで夕飯を食べる時、孫はプラレールに夢中になり、なかなか席につかない。
「そんなことをしていると、おばけがくるよ。」とトト(孫の父親)が言った。
私もそれに乗っかり「本当だ。今、お空の上であ~ご飯食べない子がいるなって見てる。」と言った。
孫は遊ぶ手を止めて、「おばけ、来る?」と聞いた。
「うん、食べないと来るかもしれないよ。」と私。
あわてて、「食べる。」と孫。
娘は私とトトに「脅して言うこときかせるのはよくないっていうけどね。」と言った。
孫はご飯も野菜もお豆も全部食べて、「もうおばけ、来ない?」と聞いた。

おばけ、こわいんだ。
つい最近まで、せなけいこの『ねないこだれだ』のおばけが出てくると大喜びしていたのに。
いつのまにかおばけはこわいものになったんだな。

孫は人懐っこい性格で、女の人、男の人、お年寄り、お友だち、お友だちのおとうさん、お友だちのおかあさん、赤ちゃん・・・、
まぁ、誰とでも仲良くなる。
だけど、サンタクロースはこわい。園でプレゼントを渡されても受け取らず、ひとりだけ部屋の隅に逃げていたそうだ。
タコもこわい。(本物の蛸は確かにこわいけど。)
テレビに出てくるアニメのタコがこわくて、あわてて私の膝に来る。かわいいタコのイラストだと思うんだけど。

こわいものってあっていいんだと思う。
おとぎ話もこわくて残酷なものいっぱいあるけど、今のお話は書き換えられて私の知っているお話とは違っていたりする。
楽しく明るく面白いだけの話になっている。

おばけがこわい孫、かわいいなと思う。