話すこと
ムーラン(林)です。
2020年初投稿です。 今年もよろしくお願いいたします。
最近、立て続けに近所の友人2人と偶然会い、それぞれ立ち話をした。
1人は同い年で、還暦云々の話から会話が弾み、いつの間にか彼女のお隣さんとのトラブルの話になった。
なかなか根は深そうで、私にはどうすることもできないのだが、聞くことはできると思い、ひたすら聞いていた。
で、ひとしきり話し終えた彼女は「今まで誰にも言えなかったけど、今日聞いてもらってスッキリしたよ。ありがとう。ちょっと頑張れそう」と言い、別れた。
その数日後に会った別の友人。彼女は一緒に京都に行ったりする、私より少し年下の友人。
昨春に私の父、秋には彼女のお父さんが亡くなり、昨年は一緒に出掛けられなかったが。
ここ数年、彼女にはその他色んな事情があったし、大変なのは大まかに知っていたが、その日会い、立ち話ではあるがバァ〜〜っと出るわ出るわ、次から次へとグチが。時折り涙ぐみながら。
ここでも私は主に聞くことのみだった。
でも彼女も「会えてよかった。誰かに色々話したくても、このところそんな時間もなくて。聞いてもらってスッキリした。ありがとう」と言っていた。
私は、どちらも感謝されるようなことは何もしてない。
時に「〇〇してみたら?」など、少しアドバイスはしたものの、大半はただ聞いていただけ。
そして「そりゃあ、大変だったね」と、たまに相槌をうっていただけ。
でも、それで彼女たちの心が軽くなり、次へ向かう気持ちになれたのなら私も嬉しい。
答えは得られなくても、結局自分で解決するしか道はなくとも、関係のない第三者に話して聞いてもらう事は、きっととても有意義なのだろうな、と改めて感じた。