東京②(横須賀)
清水です。
新年最初のよもやまに昨年のこと・・。
すみません。
予告通り横須賀編です。
2日目は仕事のある主人と夕方待ち合わせ、単独行動。
5年前に横浜に引っ越した妹の家を初めて訪問。
その後鎌倉でランチした。
鎌倉名物「生しらす丼」は知っていたけれど、
季節がいつだか定かでなかった。
でも12月まではぎりぎりOKだったので、食べてみた。
収穫量が少なかったそうで、生と釜揚げが半分ずつだったけど、
かえってそのコラボが絶妙だった。
その土地ならではの物を食べると『旅をしてるなぁ』としみじみ。
『港のヨーコ、横浜、横須賀~』
誰もが知っているフレーズであろう。
そのイメージで、土地勘の無い(方向感覚もない)私は、
横浜≒横須賀だろうと思い込み、
「そうだ!横須賀美術館へ行こう!」と計画を立てていた。
ところが東戸塚に住む妹でさえ「横須賀は遠いから行ったことないな」とのこと。
確かに所要時間はかなりかかると書いてあった。
でもこの機会を逃したら、一生行かずに終わる気がして1人横須賀線に乗った。
横須賀に近くなったら、港に軍艦が何隻も停まっていた。
『写真を撮っても捕まったりしないよな』とびくびくしながらシャッターを切り、
慌ててバスに乗り込んだ。
街には英語だけの看板や外国人パブの看板、基地の街ならではの風景があった。
やっとついた横須賀美術館は「地のはて」の表現がぴったりで、
目の前には海、後ろには山のすばらしい景色が広がっていた。
写真を撮っている間、ずーっと頭上でとんびが「ぴーひょろろー」と鳴いていた。
5周年記念で地元の画家、浅井閑右衛門の展覧会をやっていた。
草野心平が「彼は絵の具を耕した」と評したとおり、
横から見ると絵の具が分厚い層になって重なっている。
絶筆となった80歳を過ぎて描いた薔薇の絵は、
命のすべてをかけた迫力と、薔薇の香りが伝わってきた。
別棟に週刊新潮の表紙絵でおなじみの谷内六郎の美術館があった。
表紙絵の原画と自身のコメントが添えられて、
彼の人となりが伝わり思わず微笑んでしまうほのぼのとした展覧会だった。
2人ともこの地が気に入りアトリエを構えたそうだ。
自然が豊かで静かなこの土地は芸術家たちの心をがっしり掴んだのだろう。
美術館の建物もとてもよかった。
いいところにこれてよかった。
帰りのバスで水平線がモネの絵のような薄紫の夕焼けに染まるのを見ていたら、
なんと夕焼けを背に富士山がくっきりと浮かび上がっていた!!!
本当にうつくしい姿を見ることができた。(写真は撮れなかった、残念!)
独身時代は北海道にだって一人旅に出かけていた私。
最近は名古屋市から出ることもほとんどなく
正直東京でちゃんと乗り換え等できるか不安だった。
でもできちゃったんだなこれが。(もっともほとんど駅員さんに尋ねたけど)
あー危ない。どっかにふらーっと行ってしまいそうだ。