永遠をみるひと

清水です。
メナード美術館に舟越桂(ふなこし かつら)の展覧会を観に行ってきた。
この名前でピンとこない人も、
天童荒太の「永遠の仔」、「悼む人」の表紙の、
遠い目をした彫刻の作者と言えばイメージが湧くだろう。
小説自体は読んでいないのだが、
あの「目」が気になって気になって・・。
たまたまテレビでその作者が舟越桂だと知って、
実物を見たくてたまらなかった。
彫刻は楠の木彫。
半身像が多く、みんな遠い目をしていて、
不思議な空間が広がっていた。
どの彫像も横顔がすばらしく美しかった。
そして実は『手フェチ』の私の心をわしづかみにする、
美しい手が肩から生えていた。
ほとんどあやしい人になりながら、
彫像と同じ目線をしてみたり、
ぐるりと周りを回ってみたり。
作品を作るときに出た木切れで作った、
こどものためのおもちゃがまたすばらしい!
こんなおもちゃで育ったお子さんは、
どんなすてきな人間になるのだろうと、
勝手に想像したり。
「舟越桂 2012 永遠をみるひと」の会期は今月の25日まで。
名駅、栄のバスセンターからの名鉄高速バスなら、
徒歩3分のところで降りられるので、
極度の方向音痴の私でも初めてなのに迷わずに行けました。
ぜひあの不思議空間を味わってください。