子どもの声

ムーラン(林)です。

先日、ボランティアの帰り、自宅近くで下校する小学生たちに遭遇した。

3年、4年生の男の子たち数人が雨の中、傘とランドセルを揺らしながら、大声でトトロの歌「さんぽ」を歌っている。「あるこ〜あるこぉ〜わたしはぁ元気ぃ〜」と、とても楽しそうである。

元気で、微笑ましく、とてもいい。思わず周りの大人たちも笑顔になった。もちろん私も。

ここ何年かこの辺りも高齢化で、小学生が減りつつあったし、コロナ禍もあってか、子どもの声があまり聞こえなかった。

が、2年ほど前、学区内にファミリー向け大型マンションが建ち、一気に子どもの数が増えた。

地元の交通委員をしている私は、月1回程度そのマンションに住む児童たちの通学路にある信号に黄色い旗を持って立つ。

信号1回では絶対に渡りきれないほどの長い列である。

マンションの敷地内は公園がないので、子どもたちは我が家周辺の広い公園まで来て遊んでいる。

だから、とても賑やかになったのである。

下校後や休日は遊んでいる子どもたちの声が賑やかで、なんかイイ。

子どもの遊ぶ声は平和の象徴だ‥‥と、この頃の世界のきな臭いニュースを見るにつけ思う。

それなのに、最近は「ボールで遊ぶな」とか「野球やサッカーをするな」「スケボー禁止」とかの貼り紙を公園でよく見かける。

そりゃ、危ない事や人に迷惑をかけるような遊びは禁止すべきだが、ボール遊びなんか「じゃあ、どこでするの」と私は聞きたい。

多分、日頃静かに暮らしているお年寄りからの苦情が原因だとは思うのだけど。かつて自分たちが遊んでいた頃のことを忘れちゃったのだろうか。

ゲームなんかなかった頃、子どもは元気に外で遊ぶものでしたよね。それは平和の証し。

賑やかな子どもの声を聞くと「楽しそうでいいな〜平和だ」と私は思う。

少々の騒がしさは大歓迎である。

今、外で遊ぶことができないどころか、命の危険さえ迫っている状況の国の子どもたちの事を思うと、余計にそう思う。

彼らに気兼ねなく大声で遊べる日が、1日でも早くやって来るよう願うばかりである。