『ぼく モグラ キツネ 馬』
ムーラン(林)です。
表題は先日読んだ本のタイトルである。 ジャンルは絵本なのかな。
先日、よく行くTSUTAYAの中古本売り場でたまたま目に入り、その絵に引き寄せられるように手に取り、迷わず購入した本である。
まさに偶然「出会った」本。 (最近、本とよくこういう出会い方をする私)
絵は独特のタッチで描かれており、ページをめくるとサワサワと音が聞こえてきそうで、とても魅力的。翻訳本なのだが、絵に合わせたタッチの手書き日本語もとても味がある。
内容は、主人公「ぼく」がモグラとキツネと馬に出会い、彼らと会話をしながら旅をする物語。
「ぼく」は動物たちにいろんな問いかけをする。その問いかけに、返す動物たちの言葉がシンプルだけど、あたたかく、とても素敵なのである。 ストレートに心に響く。
内容をココであまり書いてしまうのは控えたいが、一ヶ所だけ。
「いままでにあなたがいったなかで、いちばんゆうかんなことばは?」
ぼくがたずねると、馬はこたえた。
「たすけて」
「いちばん強かったのはいつ?」
「弱さをみせることができたとき」
この本、私が知らなかっただけで、皆が知っている有名な本なのかもしれないが、より多くの人に知ってもらいたく、ここで紹介しようと思った。
「何だか最近、ちょっと心が疲れているかも」と思う人に是非読んでほしい本である。
特に、これからを生きる若者たちに。
孫がもう少し大きくなったら、この本をプレゼントしようと思う。
これからの長い人生、どうしようもない困難に遭遇した時に「たすけて」と勇気を持って言える人間、そしてそれをポジティブに受け止めることができる人間に育ってほしいから。