驚異の粘り あっぱれ88歳

ムーラン(林)です。 連投になりますが、今のうちに書いておきたくて。

表題は、先日他界した父の事である。

ココでも時折、父の事を書いてきたので最期の様子も少し書き留めておこうと思う。

 

父は25年ほど前の大腸の手術に始まり、その後、腸の癒着による腸閉塞や整形外科の手術なども含め何度も入退院を繰り返したが、その都度根性で回復し、88歳まで生き抜いた。

一度などは腸閉塞の治療中、医師のミスにより腸に穴が開き、腹膜炎を起こしたのだが、これも見事に回復した。

後で知り合いの医師に「よう戻って来たな。普通はそうなったら帰ってこれんぞ」と言われたそうな。

・・そんな父だった。

が、ここ数年は腎臓病を患い、何とか透析は免れるくらいの状況でだましだまし過ごしてきた。いつ人工透析のお世話になってもおかしくない状況だった。

年々足腰は弱くなっていたが、それでもボケることもなく、母の助けがあれば何とか自分のことは自分でできていたので私も助かっていた。

そんな中、今年の年明け、父が肺炎で入院したと母からの連絡。私は娘宅の東京(第二子を出産した娘のヘルプに行っていた)と名古屋を何度も行き来することに。

その後、少し回復の兆しも見せたが、やはり88歳の体に元々の腎臓病の上に肺炎はきつかったようだ。

病院から急変の連絡が入り、駆け付けたのが水曜日。

もうその時点で血圧も40~60台を彷徨っていて、看護師さんたちのニュアンスは「もう・・まもなく・・」だった。

が、そこからの父がすごかった。そんな血圧なのに、父はそこから2晩生き抜いたのである。

木曜日の夜11時過ぎ、一旦心拍が止まった。赤いアラームが鳴り響き、看護師さんが飛んできて「先生を呼びます」と言い、いよいよお別れか・・と思ったその時、父は息を吹き返した。何もしないのに自力で帰ってきた。

主治医が来てくれた時には、すっかりそれまでの心拍&呼吸を取り戻していた。

そのあと同じようなことが何度もあり、ついに金曜朝10時過ぎに力尽きた。

驚異の、根性の粘りだった。 最期まで本当に父らしい姿を見せてくれたと思っている。

基本、心臓が頑丈だったのだろう。 看護師さんたちも「こんな人は珍しい」と驚くほど。

本当によく頑張りました。お見事でした。あっぱれ88歳。

 

ありがとう。お疲れ様でした。

あなたの娘で良かった。