『国宝』展
ムーラン(林)です。
先日、京都国立博物館開館120周年記念の『国宝』展に行ってきた。
全国から集められた国宝の数々が、Ⅳ期に分かれて展示されている。
私が行ったのはⅡ期。
どうしても観たかった俵屋宗達の『風神雷神』がⅡ期までなので。この『風神雷神』は建仁寺で何度も目にしているけれど、それはレプリカ。本物を見るのは初めてだ。
迫ってくるような迫力の絵だった。
その他『火焔土器』や雪舟の水墨画などなど、どれも教科書で見たことあるものがたくさん。
最澄と空海の書も並んで展示されていて、とても興味深かった。
仏像や仏画、巻物・・・本当にたくさんの展示で、正直、後半疲れが・・
一緒に行った友人の一人は、椅子を探して座り込む始末。(私より若いのに)
しかし後半、目に飛び込んできた2期の目玉展示物に、私は目と心を奪われた。
それは『曜変天目』。中国南宋時代の陶磁器である。
これも名前は聞いたことあり、何かで写真は見ていて「黒い茶碗」程度の認識だった。
本物のそれは思ったより小さく、確かに外側は黒い。 私が釘付けになったのは茶碗の中。
青くて、たくさんの星のような点が散らばっており、正に「茶碗の中に宇宙があった」。
「茶碗の中の宇宙」は本当に奇麗で感動した。 そこは吸い込まれそうな宇宙だった。
後半の疲れが一気に吹き飛んだ。
「私は今日、これを観に来たんだ」とまで思ってしまった。
(『風神雷神』への思いはどこへやら・・笑)
大満足の京都の旅だった。
(31日からⅢ期になりますが、Ⅲ期の目玉はあの、誰もが教科書で習う『金印』です。)