父の嘆き
ムーラン(林)です。
以前にココで父と友人との趣味について書いた。
アメリカ軍から譲り受けた古いジープをひとつひとつ部品を取り寄せ、動くようにしていると言う・・
どうやら遂には動くようになり、公道を走れるようナンバーも登録したらしい。
ただ、ガソリンがたまに詰まるから、その部品をずっと何ヶ月も探しているのだとは聞いていた。
が、先日、実家に行くと父が嘆いていた。
「◯ちゃんが死んでまった・・」と父。
◯ちゃんとは勿論、そのジープ友達のこと。
父と◯ちゃんとは釣り仲間ではないが、車や飛行機などの趣味が同じで、
どこそこで航空ショーがあると聞けば、爺さん二人で車をブッ飛ばし駆けつける、そんな間柄。
また一人、父の遊び仲間が逝ってしまった・・・
父の嘆きはいかばかりか・・とは思ったが、聞くと父、行動が早かった。
ジープの所有名義は◯ちゃんだったらしく、「もうあぶない」と聞いた父は、
サッサとジープの廃車手続きをしてきたと言う。
「亡くなった後では、手続きがややこしいでな」と、シレッとのたまわる。
その判断力と行動力に驚いた。
どうやらこの爺さん、まだボケとは無縁のようである。