ルーカス・クラナッハ展
6期、こやまんです。
先日、大阪で開かれていた「ルーカス・クラナッハ展」に行って来ました。
クラナッハは500年ほど前のドイツの画家ですが、大規模な工房を持つ事業家でもあり、最後は市長にもなった人です。
作品には、妖艶でちょっと怪しげな女性像が多いのですが、マルティン・ルターの肖像画を描いた画家でもあり、世界史の教科書でその絵を見た人も多いのでは。
また、彼はルターの友達でもあり、今年はルターの宗教改革からちょうど500年になります。
中之島にある国立国際美術館へは、梅田から市バスで向かいました。
ここは、1階の受付からエスカレーターで下って行く不思議な建物で、数年前「クリニュー美術館展」で一角獣のタペストリーを見た場所です。
クラナッハには聖書に基づいた作品が多く、その独特の世界観に見入ってしまいます。
子供の頃、家にあった美術全集をこっそり見ていたら、案の定、母に「こういう(エッチな)絵は見ちゃダメ」と叱られ、同じ裸でもミロのヴィーナスはいいのかと不思議でした。
絵の前で、一緒に行った友達は、「体は大人で、顔だけ子供だから不思議な感じなんだね」と言ってましたが、そうかもしれない。
聖書に題材をとっていてもちっとも説教くさくなく、500年前の人々の様子がよくわかります。
次は、6月に「バベルの塔」(ブリューゲル)展を東京まで見に行くのですが、私の大好きなボッシュの作品もあり、楽しみです。