「貴婦人と一角獣」展
6期 古山です。
大阪の国立国際美術館(大阪・中之島)で開催中の「貴婦人と一角獣」展に昨日、日帰りで行って来ました。
この作品はパリのクリュニー中世美術館所蔵の1500年頃のタピスリーで、壁一面の大きな連作6点を中心に、同時代の様々な展示品があります。
私は20代の頃、パリは2回行ったけど、この美術館はツアーではなかなか行けず、絶対見たいと思っていたので、大阪開催を聞いた時に、前売券に飛び付きました。
この夏、NHK「日曜美術館」でも2回放送されていたので、見られた方もいると思います。
美術展は10/20まで開催…国立国際美術館(06-6447-4680)
展覧会ホームページはhttp://www.lady-unicorn.jp/
美術館に足を踏み入れると、大きな部屋に作品が堂々と並び、その精巧さと美しさに圧倒されました。
タピスリー6点には、各々貴婦人と一角獣の他に、侍女や動物、植物などが織られています。
それは人間の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触角)+1を表したもので、最後の1点には『我が唯一の望み』とあり、これが何を意味するのかは謎とされています。
私が30年ほど前に買った『物語・世界史への旅』(山川出版社)の表紙には、この「味覚」の写真が使われており、今も愛読しています。
その後、大阪の友達と梅田で食事をして、近鉄で帰りました。
彼女はずっとヨガと二胡を習っていて、電車の中で開いたメールには、帰宅後私のために『見上げてごらん 夜の星を』を弾いたとありました。
車窓から見た月は大きくてまん丸で、何か彼女の二胡の響きが聞こえるようで、本当に夢のような一日でした。