壁は必要

古山です。

声楽を8年ぶりに再開して1ヶ月が過ぎました。
声楽というと大げさに聞こえるけど、高校の音楽でやった『カーロ ミオ ベン』などのイタリア歌曲を、名古屋二期会の先生にグループレッスンしてもらっています。
イタリア語はほとんどローマ字のようで、母音を伸ばすところがのどに調子がよく、ドイツ・リートのような発音の難しさもありません。
月2回のレッスンは、数人で発声練習をした後、先生に順番で見てもらいます。
一人で歌うのは恥ずかしいけど、的確な指示が受けられるし、皆のも聞けて勉強になります。

でも、以前は本当に怠慢な生徒でした。
忙しさにかまけて練習せず、そのくせ本番には強いので、発表会も何となくやり過ごして来たけど、練習している人達に負い目もあり、先生に注意されるのが辛くて「この年(当時は40代)で叱られたくない。」と3年くらいで辞めてしまった。
でも、何年か経って自分が間違っていたと気づきました。
人間は他人から叱られなくなったら、何も言われなくなったらおしまいです。

そして、壁を目標ととらえようと。
若い頃は壁を乗り越えることばかり考えていたけど、50代半ばにもなると、越えられない壁も多々有ります。
でも、壁は越えられなくても、やはり人生に必要な物だと思う…人生の折り返しをとうに過ぎて、そう感じます。

風薫る5月、家事をちゃっちゃと済ました後は、なるべく毎日5~10分の練習をします。
ピアノはサイレントで練習できるけど、歌はそうはいかず、ご近所迷惑にならないようクローゼットにこもる時も。
風呂場だと上手に聞こえるのよね。
9月の発表会に向けて、しばらく頑張ります。