カン太のばあちゃん

榊原(葉っぱ)です。

初めて孫が生まれた時、私はばあちゃんになりたかった。『となりのトトロ』に出てくるカン太のばあちゃんみたいに。

私の父方の祖母がそんな感じだった。新潟のおばあちゃん。優しくていろんな事を教えてくれた。トマト畑に連れて行ってもらい、トマトを採った。そのトマトの美味しかったこと!!かみなりさまに会った話も寝る前に布団の中でしてくれた。

でも、ばあちゃんになるには、私は背が高すぎた。細すぎた。時々、欲が出る。おばけに会ったこともない。妖怪も知り合いにはいない。

孫たちは、私のことを「あーちゃん」と呼ぶ。孫が「ばあちゃん」が言えなくて「あーちゃん」と呼んだからだが、「あーちゃん」の方が私に合っている。

スマホが使いこなせないあーちゃん。絵本を読んでくれるあーちゃん。お菓子を買う時に「一つだけだよ。」って言っておきながら、結局、二つ買っちゃうあーちゃん。変な歌を歌うあーちゃん。

しかし、私のばあちゃんのイメージには近づきたい。

いつでも、孫たちの味方。「そんなこと、なんでもないよぉ。」とのんびり言えるばあちゃん。人間としてやってはいけない事は叱ってくれるばあちゃん。遠くから助けてくれるばあちゃん。

そんな「あーちゃん」でいたいと思う。