ムーランのパソコン教室
榊原(葉っぱ)です。
夫が逝ってもうすぐ1年になる。
夫の思い出を少しずつ整理していった。パソコンとタブレットが残った。
夫は生前自分が死んでしまっても私が見られるようにパスワードなどを私に教えてくれて、「時々見てね。」と言っていた。
私はといえば、パソコンはあまり触ったことがなく、調べものをしたり、この「よもやま話」のブログをあげることぐらいしかしてなかった。
パソコンの動作が遅いことやインターネットエクスプローラーのサービスが終了したこともあり、新しいパソコンを買うことにした。
データー移行などの操作は、娘の夫のまさくんが快くやってくれて、「もうこれでいつでも使えますよ。」と渡された。
ありがとう。でも、私、基本操作がわかりません。
「今さらこんなこと恥ずかしくて聞けない。」とムーランに言ったら、ムーランが教えてくれることになった。
月に1~2回、ムーランが我が家に来て教えてくれる。
私が最寄りの地下鉄駅まで迎えに行き、私の家の近くでランチを食べてから、我が家でパソコン教室。
ムーランは「こんなことも知らんのかい。」と思いながらも、つっこむことなくわかりやすく教えてくれる。
すぐ忘れてしまう生徒に根気よく教えてくれる。
思えば、『よもやま話』の本を出版した時、夫は本当に嬉しそうにパソコン操作で助けてくれた。
第二弾を出す時のためなのか、あれからのよもやま話をパソコンにわかりやすく入れてくれていた。
第二弾の目次まで作っていた。
私は本を出すのが夢だったと『よもやま話』の後書きに書いたけど、夫の夢でもあったのかな。
お空の上で2冊目を楽しみに待っているのだろうか。
私はムーランのパソコン教室が楽しい。
そして、時々夫の優しさに出会えるのが嬉しい。
「時々見てるよ。」と夫に言う。
ムーラン、ありがとうね。
また来月ね。