おせち料理
榊原(葉っぱ)です。
今年のお正月は2日に息子と娘家族が集まった。
おせち料理の入った三段の重箱を開けると、「すご~い!!」の声。
娘が「これ、どうしたの?」と聞いた。
3年前のお正月は、いつもおせち料理を作っていた母が施設に入り、私もまだ仕事をしていたから、料亭のおせちを注文した。それは、美味しかった。
次の年もその料亭のおせちを買った。
昨年は母の味を受け継ごうと、母の残したレシピを見ながら作ってみた。
どうも私には料理の才能がないらしい。レシピを見ても、面倒そうなことをとばすから違うものができる。
年の暮れ、孫たちが遊びに来て、料理どころか掃除もままならない。
友だちにその話をすると、「うちはいっぱい作るから、一緒に作ってあげるよ。」と言ってくれた。
渡りに船とばかりに、暮れに重箱と少しばかりのお金を持って行った。
お正月。1日は彼女の家はたくさんのお客さんが来ているようだった。てんてこ舞いしている姿が目に浮かぶ。
夕方、「やっとお重に詰めたから取りにきて。」と連絡が入り取りに行った。
家に帰ると、彼女から「肉巻き入れるの忘れた。届けるね。」とフライパンに入った肉巻きの写真がラインで送られてきた。
「わざわざいいのに。」と返したが、「せっかく作ったから。」と届けてくれた。
そして、2日。重箱を開けてびっくりだった。
クォリティーの高さ、センスのよさ、細かい気遣い。
食べてみてもびっくり。
おいし~い!! 上品な味だ!
みんな笑顔になった。
美味しいものを食べると笑顔になるって本当なんだなと思った。
さてさて来年はどうするかなぁ。
こんな美味しいものを食べてしまった息子や娘たちは、「おかあさんはもう作らなくていいから。」って言うだろうな。