石垣島ドタバタ旅行

榊原(葉っぱ)です。

ムーランの石垣島旅行に続き、私も夫と娘家族と石垣島に行ってきた。
「石垣島」「娘夫婦と孫」という偶然が重なり、そして泊まったホテルもムーランの旅行と一緒だった。
ただ、ムーランは台風をうまくすり抜けたのに対し、私たちの旅行は帰りの日が台風18号直撃になってしまった。

私たちの予定は9月27日から30日だった。
9月は台風が多いから出発まで心配していた。
22日に台風17号が石垣島を通過した後だったので、台風一過だ、もう来ないだろうと安心して出発した。
出発した日にまた熱帯低気圧発生というのは聞いたが、ずっと遠くだったし私たちがいる間は来ないだろうと高をくくっていた。

娘夫婦は何度も石垣島はもちろん、竹富島、西表島、宮古島、波照間島にも行っているベテランさんだ。
3月にはまだ5か月だった孫を連れて宮古島に行っている。
なので、すべて娘夫婦まかせで行ってきた。

海は青く、空は青く、もうすぐ1歳になる孫もテンション上がりまくりであった。
1日め、2日めと美しい景色を見て海カフェで美味しいジュースを飲んだり、プライベートビーチで泳いだり、
釣りをしたり、ホテルのプールで孫と泳いだりした。
孫はヤドカリが珍しく、捕まえて遊んでいた。
3日めは、もう一度竹富島に渡り(2日めに竹富島に渡ったが天候が荒れてきたので戻って来た)牛車に乗り集落めぐり、
娘夫婦は海に潜る予定だった。(そのためにシュノーケルの器材を持ってきている。)

3日め、朝起きるとスマホをみていた娘の夫M君が言った。
「台風が意外とはやく接近してきてちょうど明日帰る頃に直撃かも。今日帰った方がいい。」
と、飛行機の便の状況を調べた。
既に、今日のどの便も満席。
一日遅らせて帰るかと次の日の便を調べても、既に満席。

あわててM君はANAに電話した。
なかなかつながらない。
やっとつながり空いている便を探してもらった。
「申し訳ありません。あいにく全席満席です。」
「東京着でも大阪着でもいいからありませんか。」
「一便のみ大阪着であります。9時5分石垣発です。」
一瞬M君は小さく「・・・無理だ。」と呟いた。
が、「わかりました。それに変更してください。」
私たちはえーっと叫んだ。
娘は孫をだっこしながら「無理だよ。今7時半だよ。」
M君は言った。「やるしかない。」

ホテルはコテージスタイルだったから、自分たちの家のように使っていた。
昨日使った水着は干したままだし、孫のおもちゃも散らかったままだ。
ホテルから空港まで車で40分はかかる。
その前にレンタカーを返しに行かなくてはいけない。
私も無理だと思った。

もう一度M君は「やるしかない。」と言った。
あわてて私たちは着替えをし、荷物を片っ端からスーツケースにつめこんだ。
孫はもうすぐ1歳というものの0歳児。
訳もわからずハイハイをし伝え歩きをする。
朝食も食べていないのでお腹がすいて泣く。
ホテルをチェックアウトしたのは7時50分。
ガソリンを入れてレンタカーを返したのは8時20分。
ここでもたもたしたらもうアウトだ。
レンタカーのお店の人が空港まで送ってくれて、空港に着いたのが8時30分。
ぎりぎりなんとか間に合った。

お土産も買えなかった。
乗り継ぎの沖縄で待ち時間の間にお土産を買った。
やっとここで何も食べていないことに気づき、おにぎらずを買って食べた。

無事大阪に着き、レンタカーで名古屋に帰ることにした。
無理だと思ったことができた。私たちって天才集団だよねと言いあう。
途中大阪の「あそびマーレ」に行き孫を遊ばせていると、M君のスマホが鳴った。
M君が「えっ!!」と言った。

石垣のホテルからだった。
ホテルのセーフティーボックスに娘の家の鍵と車の鍵と現金を忘れてきたらしい。

間の抜けた天才集団であった。
トホホ・・・。