掛けこたつ布団

榊原(葉っぱ)です。

今年は梅雨明けが遅かった。
やっと梅雨明けしたと思った途端、暑い日が続く。
暑い!!暑い!!暑い!!

こんな暑い時に掛けこたつ布団の話で恐縮だが、先週の梅雨明けした日に私は掛けこたつ布団を捨てた。

この掛けこたつ布団は、私の結婚のお祝いにと友人たちが作ってくれたものだ。
それぞれがパートを持ち寄りキルティングしてくれた。
チューリップの花束の図案だったり、くまさんだったり、私の結婚式の日があるカレンダーだったり、仲よい男女の図案だったり・・・。
それぞれその人らしさがでている。
カレンダーの図案は1988Februaryとあり、結婚式の日にちにはハートで私の誕生日には水色のマルで囲ってある。

この掛けこたつ布団は,しみだらけで使うことはなかった。
毎年冬に出してはどうしようかなと思っては、また押し入れにしまっていた。
もらってから30年以上になる。

先月はいろいろなことがあり、ちょっと考えた。
これからのこと。
今まで生きてきた思い出は捨てて、こらから新しく生きて行こうと思った。
今までのいろんなこととサヨナラしようと思った。
(・・・と言っても、たぶん私はすぱっとわりきれないだろうと思う。)

この掛けこたつ布団も捨てようと思った。
今まではみんなに申し訳ない気がして捨てられなかった。
でも、今回はすっきりしている。
みんなの気持ちを捨てたわけじゃない。ありがとうという気持ちだ。

見ると、今までり気付かなかったが「おしあわせに」と刺し子がしてあった。
ありがとう。みんなのおかげで幸せだったよ。
これからもよろしく。楽しくいこう。

写真を撮っておこうと思ったが・・・やめた。
ひとつの区切りだ。

掛けこたつ布団を捨てる時、先日ムーランに会った時にムーランが首にしていたペンダントが浮かんだ。
それは、私が独身の頃海外旅行のお土産に友達にあげたものだ。
私はすぐわかって、「あ!!」と言った。
「そうそう葉っぱからもらったもの。チェーンをつけてみた。」とムーランは言った。
ムーランの首にかかっているそれは、とても素敵だった。
確か色違いで自分の分も買った。
あちこち探しているが、出てこない。
出てきたら私もつけてみたい。
何色を買ったかも思い出せないが。

今までの思い出全部とはサヨナラできそうもないみたいだ。