冬のサーファー

榊原(葉っぱ)です。

娘夫婦はサーフィンをこよなく愛している。
娘は彼と出会ってすぐサーフィンに誘われ、初めてサーフィンをしてサーフィンの虜となった。
なんだかすごく楽しいらしく、始めた頃は
「自転車に初めて乗れた時のうれしい気持ち、初めて泳げた時の興奮がある。」
と、言っていた。
それはわかるような気がする。
できなかったことができた時のうれしい気持ち、私も幼い時は何度もあった。
私は今はできたことができなくなることばかりだもんな。
娘はすぐにボードとウエアを買い(すぐ形からはいる娘)、それから毎週彼とサーフィンに行っていた。
年頃の娘が真っ黒に日焼けして、波情報を確認して、朝早くでかけていた。

二人は夏はあまりサーフィンをせず、旅行(もっぱら沖縄の離島)に行ったり、他のスポーツをする。
そして、寒くなるとサーフィンをする。
冬のサーファーなのである。
冬の海はすごく寒いのだそうだ。
何を好き好んで・・この二人は・・アホか!!と思うが、
冬のサーフィンは人もおらず、楽しいらしい。

私はサーファーっていうとチャラいお兄ちゃんというイメージがあって、
娘がどんな人に連れていってもらっているのかと心配していたのだが、
会ってみると、短髪の感じのいいスポーツマンだった。

サーフィンは自然相手のスポーツだから、二人は待つことは平気みたいだ。
波情報を確認しながら遠くに行くが、現地に行って波を見てあきらめて帰ってくることも多いらしい。
ひたすらいい波がくるのを待ち、その波に乗るのも順番があるらしく、初心者の娘は波を待っても乗れないことのが多いらしい。
だから、二人はよく「しゃーない(仕方ない)なぁ。」と言う。
車の渋滞の時でもいらいらせず、「まぁしゃーないなぁ。」と楽しく車内で話をしている。

サーフィンは年を取ってもできるスポーツだそうだ。
おじいちゃん、おばあちゃんになってもサーフィンをしているのかな。
その時もきっと「しゃーないなぁ。」と言っているのだろう。