蓼科高原の別荘

榊原(葉っぱ)です。
思いがけず休みが取れたので、主人と蓼科高原へ行ってきた。
なぜ蓼科高原なのかと言うと、私の中学時代の話になる。
中学生の時、私の家には自分の勉強部屋のほかに空き部屋があり、
その空き部屋を私と友だち4人に自由に使わせてくれた。
その部屋で私たちは好き勝手なことをしていた。
秘密基地のような感覚だ。
なんだかんだと名前をつけてパーティをしていた。
自分たち4人を主人公にした漫画も4人で描いたりしていた。妄想漫画だったなぁ。
自分たちをかわいく描いて好きな男子とうまくいくというような都合のいい漫画だった。
毎日が楽しい中学時代だった。
その空き部屋のことは4人だけの秘密で、
私たちはその空き部屋を「蓼科高原の別荘」と言っていたのだ。
学校で友だちが「葉っぱんちの蓼科高原の別荘に行こう。」と言っていたので、
ほかの友だちから「いいなぁ。」と羨ましがられていた。
「蓼科高原の別荘」と言い出したのはリーダー格のケーコだが、
なんせ40年前のこと、なんで「蓼科高原の別荘」だったのだろうと今になって思った。
そう言えば、蓼科高原に行ったことがない。どんな所なんだろうと興味がわいた。
ピタラスの丘にあるペンションを予約して霧ヶ峰、車山を回って蓼科高原に行った。
信州は大好きで上高地、乗鞍、安曇野、美ヶ原、軽井沢、木曽路などあちこち行っているのに、
蓼科高原には行ったことがないのが不思議だった。
平日ということもあってかペンションは泊り客は私たち夫婦だけで、貸し切り状態。
奥さんと家庭菜園やハーブのこと、お料理のことなど、話が合いすっかり仲良くなった。
翌朝、奥さんが作ったハーブ園に連れていってもらった。
ペンションから車で10分くらいのところにあった。
ハーブ園というより家庭菜園という感じで、トマトやラズベリーなどを採って食べた。
コスモスもたくさん咲いていて奥さんが花束にしてくれた。
楽しい旅行だった。
この出会いのために蓼科に行ったのかな。
「蓼科高原の別荘」と言い出したケーコに感謝だ。
「蓼科高原の別荘」はたぶん持てないけど、「蓼科高原の友だち」は持てた。
憧れるスローライフ。毎日忙しい私には奥さんの生き方は羨ましい。
また休みを取って蓼科に行こうと思った。