合同同窓会の日ーその3
2時開会。
受付の手助けをしてくださった方たちを会場へ促し、遅れてくる人への対応ができるよう設定し、会場に入るとすでに物故者の祈りが終わり、歓談タイムが始まるところだった。
会の間にすべきことがあった私は、入り口近くに陣取りスタンバイ。220人の存在にやや圧倒されつつ、臨場感に包まれていた。
先生方の1分スピーチが始まった。グラバア先生、星野先生、大森先生、中野先生。
わたしの在学中にいらした先生方の声と。語られる言葉に耳を傾けた。
印象的に聴いていたのは「“しあわせに”お過ごしください」という言葉。「お幸せに」ではなく「しあわせに」とおっしゃった。漢字にすると「仕合わせに」だろう。良いことも、悪いことも含めての巡りあわせといった意味合いを持っている。その気持ちを知って、わたしは、本当に先生方は人関生に心を寄せてくださっていると感じた。
多難な人生だとしても、一つひとつに向き合っていける力を持っているよというエールにも思えるし、平坦な時間を過ごすとしても、必要以上に刺激を求めたり、あるいは抗ったりする必要はないとアドバイスしてくださったように思えた。
ほとんど、場所を移動することなく過ごしたけれど、それでも初めてお会いする方とお話をしたり、懐かしい顔と笑いあったり、あっという間に時間が過ぎたように感じた。
さて、終わって、名残惜しくしている人関生に会場を後にしてもらいつつ、片づけるには何をしたらいいのか…?何となくそんなことを考えている間に4時を迎えた。
なんか、良い会だったな…と思いながら、荷物をまとめていた。