『アライバル ARRIVAL』
ムーランです。
今日は絵本の紹介です。
表記はオーストラリア人イラストレーター、ショーン・タン作の絵本のタイトル。
絵本と言っても、これは小さな子ども向けではない。
むしろ、大人向け。
帯に「本読みの達人が選ぶ3.11後に読む本」と書いてある。
そして、文字は一つもない。
Ⅰ章~Ⅵ章全て、モノトーンなとても繊細なタッチのイラストのみで語られる。
文字はなくとも、まさに「語られる」のである。しかも、とても雄弁に。
文字がないので、訳の微妙なニュアンスに左右されることない。
受け取り方の違い、おそらくそれは、ストレートに読んだ人の心そのものである。
内容は敢えてここでは多くを語らないが、とても私の心には響いた。
それは「希望」だった。
興味のある方は是非。
大判で、絵本にしては高価な2500円+税だが、それだけの価値は絶対ある。