母のたたかい
ムーラン(林)です。
今までも時々ここに書いていた実家の母のことを。
今年92歳になった。
6年前に父が亡くなってから、今も一人で頑張って暮らしている。
私と違って几帳面で、何事もキッチリこなす人間である。
年相応に耳は遠いし、足腰も以前に比べたら頼りなくはなって来たが、相変わらず家事はキッチリこなしているようである。
「だんだん色々面倒くさくなってきた」と言いながらも。
退職夫が家に居る私より、家事の負担は多いはず。ゴミ捨てや風呂掃除など、我が家は夫担当になっているのだが、母はこれらも自分でやるしかないのだから。
ゴミ捨てなどは、時々近所の人に会うと助けてもらっているらしいけど。
さすがに長年、幼馴染と三重県まで行っていたカラオケは「疲れる」と言ってやめたようだが。
買い物もスーパーが母の足で15分は掛かる所なので、なるべく夫の車で連れて行ってあげるのだが、「明日買い物行く?」と電話すると「今日行ってきたよ」と言う時もあったり。
2年半前に圧迫骨折してから通っている整形外科の主治医にも、なるべく歩くよう言われているので、忠実に守っている。
先日、整形外科の定期診察で、医師の問いかけに返した母の言葉がちょっと面白かった。
医師「どうですか〜?」
母「はい、日々、自分とのたたかいですゎ」と、前のめり気味で。
そうか、この人は闘っているんだ。
日々衰えていく自分と。
「その調子で頑張れ〜」と私は心の中でエールを送った。