母のこと
ムーラン(林)です。
先日、実家の母は88歳になった。
6年前に独身だった妹、2年前に父に先立たれ、今は実家で一人暮らしをしている。
娘の私から見ても仲のいい夫婦だった両親、父が亡くなった当初、母は少し痩せてしまい、気になっていたのだが、体重も戻り、今、母は元気である。
高血圧だったり、耳が遠かったり、年齢相応の持病はあるが、ありがたいことにボケもせず、足腰も丈夫である。
記憶も確か。私が忘れていることまで覚えている。
もちろん「あれっ、メガネどこに置いたっけ?」など、細かな物忘れは日常茶飯事であるが。(ま、これは私も負けてない。笑笑)
そして、ずっと毎日、家計簿をつけているので、冠婚葬祭などでの金額も私のように「いくらだっけ?」となることはない。
要は私と違い、キッチリとした性格なのである。(私は母のDNAをどこに置いてきたんだか・・いまだに謎である)
先日など、ドラッグストアのポイントカードを失くしたから「他人に使われるとイカン」とドラッグストアに電話して停止してもらったとか言っていた・・
クレジットカードなら慌てるけど、ただのポイントカード。私ならそのままスルーするのに。
でも、世の中にはびこる詐欺事件。まあ、これくらいの注意深さは必要なのかもしれないが。
そうは言っても、正真正銘の高齢者。私も心配は尽きないのだが、料理もちゃんと毎日作って食べているし、その他日常の家事も何とかこなしている。
ただ、「庭の植木を台の上に乗って切ったら、キレイになった」とか自慢げに言われると「おいおい、それは私たちが来た時にやってあげるから止めてくれ。危ないし。」と思ってしまう。
それでも私は、とりあえず不自由なく暮らし、気ままに自由に過ごしている母を、このまましばらく見守っていこうと思っている。
近くに住む従姉妹や、ご近所さんたちも、一人暮らしの高齢者である母を気にしてくれていると感じているから。
今日は2年前に亡くなった父の祥月命日である。昨日無事に三回忌を執り行った。いつものように今日も母は、仏壇の前で父と話していることでしょう。
そして、もう少しコロナが落ち着いてきたら、東京の娘一家も呼んで母の米寿のお祝いをしようと思っている。