母(と私)
ムーラン(林)です。
前にココで父の事を書いたので、母のことも書こうかな、と。
私の母、これがまた何というか・・絵に描いたような主婦。主婦の鑑(かがみ)である。
私が結婚して家を出るまで、帰宅すると、よほどのことがない限り家に居て「おかえり」と言ってくれた。
和裁士でもあるので、家に居ながら契約呉服店の仕事をして家計を支えていた。
私が結婚するときは、数えきれないほどの和服を縫って持たせてくれた。
(自分で着られず、持ちぐされているのが申し訳ない・・)
そして何より私が感心するのは、結婚以来ずっと家計簿をつけ続けているらしいこと。
今もパソコンを使う訳でもなく、手書きの家計簿。時に一言を添えて。
なので、冠婚葬祭など、いつ何があって、いくら出したか・もらったか、すぐ分る。
・・凄いと思う。 母、81歳。金婚式もとうに過ぎている。
そういう母の娘である私は・・というと・・
全くそのDNAを受け継いでいないらしく、家計簿なんぞ一週間と続かない。
PC家計簿ソフトであろうと同じ。
困るのは冠婚葬祭。過去にもらった金額や出した金額を参考にしようにも、それがいくらか不明。
(記憶なんて全くもってあてにならないし)
前に懲りて、PCに「備忘録」なるテキストを作ってみたものの、途中から入力してないという、ていたらく。
どこに母のDNAを置いてきたのだろうか・・
ただそんな私も、1つだけ母のDNAを受け継いでいると感じることがある。
これは父のDNAでもあるかもしれないが。
何を隠そう、こう見えて私、意外に手先が器用なこと。
手作りでいろんな物を作ってきたが、誰に教えてもらう訳でもなく、
大概のことはネットで調べたり、本を見たりすると出来る。
娘や息子が幼いころは服も作ったし、編み物(模様編み柄編みセーターも)・革細工・染物も・・・
ただ、飽きっぽいため、続かない。
話が母の事から逸れてしまいました。
今日もまた家計簿をつけ続ける母、81歳。
お互い耳が少し遠くなり、時に夫婦漫才のようなやり取りをしている両親ではあるが、
何はともあれ、元気でいてくれることに、やっぱり感謝。