うなぎ

16期スギタです。
稚魚の確保が困難ということで、価格高騰が近年まさに「ウナギのぼり」な
鰻さん。
今年は国産の、適当なサイズのものがとうとう1尾¥2,000になってしまった。
うちは2尾必要=¥4,000ということで、さすがに諦めていたけれど、
なんと、お中元でいただいてしまったわーい (嬉しい顔)その方を心から「神」だと思った。
今年の土用の鰻は、一層にありがたくいただいた。
日本には四季があって、食材には旬がある。
またそこに基づく節季などもあり、それに見合った食材からつくられる
料理には格別の意味を持つとされている。
結婚して台所をあずかるようになってから、こういった時節の食べ物は
できるかぎり食卓にのぼるようにしている。
第一に献立を考える手間が省けるひらめき

お節料理に始まり、七草粥、恵方巻き・・・・ぜんぶ手作りというわけではないけれどたらーっ(汗)
先人からの知恵がつまった食生活を守っていくことって「文化」だ。
母親になって日が浅かった頃、ある雑誌の記事に釘付けになった。
それは今でも(たぶん)出生率の高いと言われるフランスの子育て事情に関する記事だった。
フランスは、子育てに対する国からの保障がとても厚いらしいのだが、それでも家計を
やりくりするための工夫についてのコメントの中に「食費は絶対に削らない。食生活は
文化でもあるから。」というものがあった。
美食の国ならではだけど、それを支えているのは国民ひとりひとりに根付いているこういった
哲学なのかもしれない。
腹を満たすだけに留まらず何を・どのように食べるのかを問い、実践していくことは
ささやかだけど、日常を彩どっていく。
さてさて、今後鰻どうなってゆくのでしょう。
食べられなくてもそれはそれで問題のない高価な食べ物は数あれど、
土用の丑の日の鰻は、キャビアやフカヒレとは勝手が違う。
¥4,000を捻出することを渋った私なのですが、某CDショップの大量買いセールでは
なんの迷いもなく、¥5,000近くを使ってしまったことを密かに反省たらーっ (汗)