母の台所
ムーラン(林)です。
実家の母は来年1月に90歳になるが、元気に一人暮らしをしている。
いつも実家に行って思う事。
家の中はいつもキチンと片付いており、掃除も行き届いている。庭の花も毎年色とりどりに咲く。
キッチンに行ってなお感心するのが、どうやら自分1人のためにちゃんと料理をしているらしい事。
味噌汁が作ってあったり、煮物があったり。おそらく2日分くらい作り置きしているのだろうとは想像できるが。
そう言えばいつだったか「味噌汁を作ると3日くらい食べにゃならん。もう作るのやめようかなぁ」とか言ってたっけ。でも、やっぱり作っているようだ。
そう、母の台所は、味噌汁が大好きな父や妹がいた頃と同じ「母の台所」なのである。
何も変わっていない。
毎日ご飯を炊き、味噌汁も作り、コーヒーも大好きだった父と妹のために毎朝コーヒーを淹れ、仏壇に供えている。
母曰く、「だから朝はすごく忙しい」らしいが。
また毎年、新生姜が出ると甘酢漬けを作る。「今年は3回も買ってきて漬けた」とか。
1人になっても「手を抜く」という事をあまりしない母に、いつも感心する。
もしかして、この心意気がボケない秘訣なのかな、と思ってしまう。
私は、何でもラクできるのであれば迷わずその方向に向かうのだが、母はどうもそうではないらしい。
「それがボケないための道だよ」と断言されたなら、私も少しは頑張ってみようかな、と思ったり、思わなかったり。。笑笑