きれたよ

ムーラン(林)です。

先日夜、風呂に入ろうとして浴室照明のスイッチを入れたら、電球が切れた。

私はそのまま脱衣所から出て(まだハダカではなかったですよ)、リビングでゴロンと寝転がってテレビを観ている夫に「きれたよ。お風呂場の電気。」と伝えた。

夫は返事もせず「よっこらしょ」と立ち上がり、ストックの電球を手に風呂場に行き、取り替えてくれた。

これは我が家ではごく当たり前の光景である。もう何十年も。

その夫の様子を見ながら、ふと思ってしまった。

「そうか、夫がいないとこういう作業も自分でやらなくちゃならないのか」

先日、友人の連れ合いが亡くなった。一緒にキャンプに行ったり、花見をしたり、そんな関係だったので、私もとても悲しかった。

他にも連れ合いに先立たれた友人は居る。当たり前だけど、彼女たちはこういった何気ない日常の作業も自分でやっているんだ。一人暮らしの実家の母も。

考えてみたら、私は夫頼みのことが多々ある。この電球替えの他にもゴミ捨て、トイレットペーパー補充、この時期のカメムシ退治など‥‥

でも日々のメインの家事は私が主となっているので、偉そうにしているが、実は派手ではない地味な作業は夫がメインなのである。

あらためてそんな事に気づき、夫婦元気でいられる事に感謝しなくては、と思った。

そして、退職夫がちょっとだけ頼もしく感じられた夜でした。(本当は私だって、電球替えくらい普通にできるんですけどね。背丈を補う台さえあれば。)