結局、人。
ムーラン(林)です。
Facebookでは時々愚痴ったが、我が家は現在、何年ぶりかの外壁修繕工事で、足場が組まれた。その後、先日からは足場に薄い幕が掛けられ、家の中は暗いし、布団も干せない。日によっては洗濯物も干せない。外の天気もよくわからない。
ベランダの花たちも、せっかく満開なのに薄い幕越しにしか日光が当たらず、何だか可哀想である。
それに私、ふいに足場に表れる工事の方の姿に、いちいちビックリしちゃうんです。もちろん工事の方々は部屋の中を覗いたりしないし、そんな暇もないでしょうが。(レースのカーテンなんぞ掛けてないので、全開の我が家です)
と、まあ当初はネガティブなことばかり気になり「ホント嫌だな・・」と思っていたのですが、ここ2~3日、ちょっと思いが変わってきた。
このこともFacebookのコメントに書いたのだが・・何かと言うと。
まず、今は、そして次はどんな工事をするのか、毎日のようにちゃんと責任者の携帯番号を記した説明用紙が玄関に投函されている。エレベーターホールには週単位で洗濯物をベランダに干していいのか張り出してあるし、その近くには「意見箱」も設置されている。
そして通路や階段ですれ違う作業員の方は皆、とても気持ちのいい挨拶をしてくれる。若いお兄さんも、中年のおじさんも。
何より、私が毎日見て感心していることがある。
それは毎日の朝礼。
彼らは毎朝イチ、すぐ北側の公園で朝礼をしている。3人くらいの方が前に並び色々話し、それに向かい合うように作業員の方々が並び聞いている。
我が家の北側の部屋の窓からちょうど見える位置なので、私は朝の仕事をしながら何となく眺めているのだが、この朝礼がいつも結構長い。
「この会社、すごくきちんとしているのだな・・」と感じる。
今日、たまたま朝礼終了の瞬間を窓から見たのだが、最後は全員で右手こぶしを少し挙げ、軽く「お~」と気合を入れて持ち場に消えていった。これ、多分彼らのスタート合図なんでしょうね。
ここ数日、彼らのこんな様子を目にするにつけ、私はこの会社にすごく好感を待った。
相変わらず部屋は暗いし、「早く終わってほしいな」とは思うものの、同時に私は「慌てないで、気を付けて作業してくださいね」とも思うようになった。そして、彼らの作業はきっと丁寧でキレイだろうな、と思える。
同じ仕事をするにしても、結局は「人の在り方」が大事なのかもしれない。
もちろん、技術あってこそ、の話だけど。