『ものすごくうるさくて ありえないほど近い』
ムーランです。
表記のタイトルは最近観た映画。
とても深くて深~い映画だった。
主人公の少年オスカーは、生きるのがとても不器用な、
アスペルガー気味の少年。
彼の一番の理解者だった、トム・ハンクス演ずる父を9.11で亡くし、
遺品の中にある物を見つけ、それは自分へのメッセージに違いないと
答えを探し求める内にいろんな人と出会い、少年が成長していく物語。
まずは、少年の演技がすばらしかった。
人と関わることを苦手とした少年の成長してく様子が、とても自然だった。
それは、この映画を観た誰もが感じる感想だと思う。
私は、敢えてサンドラ・ブロック演ずる母に注目したい。
と言うか、「そうそう、私でもきっとそうした」と共感できるのである。
母であるからこそ、なのである。
まだ観てない人のために、ここで多くは語らないが、
この場面は本当に泣けた。私も母だから。
今ひとつ母とは距離のあった主人公だったが、
そこからグッと母との距離が近くなる。
「母は強し」である。
心が温かくなる、深い映画だった。