「トムとジェリー」

6期 古山です。

毎週火曜日の夕方6時半から、NHK・BSで「トムとジェリー」が放映されているのをご存じですか。
今週4日は、その中でも好きな『天国と地獄』で、録画までしました。
結局、トムの夢の中の話だけど、子供の頃に見た時は悪魔役のブルドッグのスパイクが怖くて、目を閉じちゃった…でも再放送の度に何故か見てしまう作品です。

「トムとジェリー」が日本で初放映されたのは、1964年(昭和39年)、東京オリンピックの時で、私は5才でした。
その頃も確か夕方の番組で、毎週楽しみにしていて、2話目で時々かかる、犬のドルーピーと狼の話も面白かった。
1960年代にアメリカから来た番組は、「トムとジェリー」以外にも「名犬ラッシー」「奥様は魔女」などがあり、アメリカの豊かな生活は憧れでした。
夫は「大きな牛乳瓶や骨付きの肉が羨ましかった。」と懐かしがり、私も吹き抜けの階段をサーッとすべる姿や(日本家屋では無理な話)、おしゃれして行く夜のパーティーは夢のようでした。

ところで、昭和34年生まれの私は、考えてみれば終戦から14年しか経っておらず、子供達から見ると、太平洋戦争に限りなく近い世代のようです。
生まれる少し前には「もはや戦後ではない。」と言われ、所得倍増計画も打ち出されていました。
でも、祖母に連れられて行った東別院の境内には傷病兵がいた記憶があります。
そんな中でのアメリカのホームドラマは、子供にも大人にも豊かさの象徴に映ったのでしょう。

母は、商品に「アメリカで大評判!」といううたい文句があればすぐ飛び付き、「欧米の教育はこうよ。」(行ったことがなくても)と語っていました。
父は洋画、特に西部劇が大好きでした。
その両親も鬼籍に入って久しく、私は懐かしさもあり「トムとジェリー」を見ています。