注文をまちがえる料理店
榊原(葉っぱ)です。
「注文をまちがえる料理店」そんな名前のレストランが東京にあるという。
店員は6人の高齢の女性たちで、いずれも認知症で、注文を聞いても忘れてしまう可能性があるらしい。
なんだか面白そうだなぁ。注文したものと全く違うものがでてくるかもしれない。
ワクワクするな。注文通り持ってきたらがっかりするかもしれない。
ずっとずっと待っていても料理がでてこないかもしれない。スリル満点だ。
今、世の中はスピードが求められ、より便利さが求められ、正確さを求められる。
私たちもそれに応えようと一生懸命(せこせこと)働く。
それってそんなに大切なことかな。
もう少し待ってもいいんじゃないかなぁ。もう少し不便でもいいんじゃないかなぁ。
ゆとりを持てば、もっともっと温かい世の中になるはず。
人の間違いを受け入れる寛容さを持てば、認知症の人たちもいきいきと働けるはず。
私の父母も80代になり、母は耳が遠いし、父は生来のおとぼけで、二人の会話はトンチンカン。
それがとても面白い。
私はいちいち訂正したり、怒ったりしない。
父母が元気なうちにそのレストランに行ってみたい。
父母は注文したものが出てこなくても、注文したものを忘れていて何も気づかず食べ始めるかな。
・・・私も・・かも。