手話講座でわかったこと

榊原です。
友達に誘われて手話講座に参加している。
講座は8講座あるが、それだけでは手話ができるようになるのは無理で、
講座の目的はまずはろう者を理解するということだった。
今のところ2講座めまで受講した。
講義と実技があり、講義ではろう者の生活や手話の歴史などを学んだ。
私は耳の聞こえない人を「ろう者」というのは失礼なのかと思っていたが、
全然そんなことなくて、むしろそう呼んでほしいとのことだった。
1講座めの実習は箱の中に入っているものを身振り手振りで相手に伝えること。
私のはトイレットペーパーだったので、
思わず、トイレで踏ん張って紙を取ってお尻をふくジェスチャーをしてしまった。
すぐわかってもらったけど、みんな大笑いわーい (嬉しい顔)
私はやっちゃった~と思った。
その日ケーブルテレビが取材に来ていたのだった。
その事をすっかり忘れていた。
テレビ放送されませんように。
2講座めの実習は「好き」か「嫌い」かを聞くことだった。
その実習で私は自分の癖に気づいた。
「好き」ということはすぐに相手に伝わったが、
「嫌い」ということが伝わらない。
なぜなんだろうと思った。
講師の人が指摘してくれた。
私は「嫌い」という手振りをしながら顔が笑っているそうだ。
だから、聞こえない人はどっちなのかと混乱するらしい。
「嫌い」なら顔の表情も嫌そうな顔をしないと伝わらない。
その時に私は自分の表情の癖に改めて気づいた。
そうなのだ。
私はたぶんいつもにこにこしている。
心の中では怒っている時も悲しい時も困っている時も
たぶんにこにこしている。
思いあたることがあった。
私は仕事でミスをした。
すごく反省していた。
だけど、反省しているように思えない!!なんでそんな時に笑っていられるのって叱られた。
私としては笑っているつもりはない。涙が出そうになるくらい反省していた。
しかし、相手には伝わらなかった。
そうか、自分をごまかしていては相手に伝わらないんだなと思った。
私はいつもいつも自分をごまかしているから、それが癖になってしまっているんだ。
そうは言ってもやっぱり笑ってしまう。
今度の手話講座では思いっきり嫌な顔してみよう。
怒った顔をしてみよう。