石垣島からの便で
ムーラン(林)です。
1つ前の『石垣島4泊5日の旅』の最後に触れた「帰りの飛行機で遭遇した事」とは‥‥
帰りANA便の搭乗口で搭乗開始を待つ間、私たちが座るすぐ前に、小学生高学年と低学年の兄妹とその祖母らしき方が座っていた。
私は「孫とおばあちゃんの旅行なんだ、お疲れさま、おばあちゃん」と思っていた。
が、それにしてもさっきから、ANAのグランドスタッフがチラチラとやけにこの3人の事を気にしているな、とは気づいていた。
しばらくして、まだ一般客搭乗開始前のこと。
かりゆしを着たスタッフの男性が3人のところに来て「責任を持ってお連れします。」とおばあちゃんに。
おばあちゃんは男性に何やら話しながら、搭乗ギリギリの所まで一緒に行き、2人にバイバイをしている。
そして男性は小学生2人を連れて飛行機に。
私はビックリした。
「えっ、2人で飛行機に乗るんだ。そっか、石垣島に住むおばあちゃんの所に2人で来たんだ」
「えらいね〜」と思い、同じ年頃の孫がいる私は、なんだか涙が出そうになった。
きっとスタッフの男性は、どのタイミングで2人を連れて行けばいいか、3人の様子を気にしながら考えいたのでしょう。おばあちゃんとお別れするタイミングを。だからチラチラと見ていたんだ。
しばらくして乗り込むと、彼らは、偶然私たちの席のすぐ前に座っていた。
「コレは何かの縁だ。セントレア到着便出口まで私なりにそっと気にかけてあげよう」と私は心に決めていた。
が、そんな必要は全くなかった。
ANAのCAさんも2人をすごく気にかけていたし、何よりお兄ちゃんがシッカリ者だった。2人でゲームをしながら、お菓子を食べたり、時に外を眺めたり、妹をリードしていた。
飛行機を降りる時「見守りながら一緒に行きますよ」と密かに思っていたのだが、それも必要なかった。
到着した飛行機の出入口にはセントレアのグランドスタッフが待っていて、2人の荷物受け取りから出口まで、ずっと付き添っていた。
優しいお姉さんとにこやかにお喋りしながら、長〜い通路、2人も楽しそうだった。
私たちはつい、話しかけてしまい、2人は5年生と2年生と判明した。
正に東京の孫たちとほぼ同じ(5年と1年)。
「おばあちゃん所に2人で行ってきたんだ〜えらいね」と言ったら「うん」と。
荷物の受け取りが私たちの方がかなり早かったので、その後は見届けていないが、無事お迎えに来ていたお父さんお母さんに会えた事でしょう。
頑張ったね。
夫と「コレは絶対○○(孫たち)に話してあげなくちゃ」と言いながら帰路に着いた。
当たり前なんだろうけど、私はまず、ANAの方々の対応に感動した。
石垣空港からセントレアまで、ちゃんと行き届いていた。子どもたち2人だけになってしまう瞬間なんか全くなかった。
石垣空港の保安検査後の待ち合いまで、飛行機に乗らない付き添いのおばあちゃんが入場できていたことにも驚いた。
数日後、ANAから「搭乗に関するアンケート」メールが届いたので、迷わずこのことを書いて返信した。
なぜか、私が「ありがとう」と言いたくなったので、感謝を込めて。