感性筋
榊原(葉っぱ)です。
テレビでキムタクが言っていた。
SMAP解散後、歌を歌っていないので、ウタキンが衰えたと。
ウタキン?ウタキンってなんだ?
だから、もし歌を歌うとしたら、ウタキンを鍛えないと・・とキムタクは言う。
ウタ・キン?・・歌・筋・・ってことか。
筋肉は鍛えないと衰える。
しかし、鍛えれば年をとってもつくという。
そういうことか・・。
私もかなり衰えている筋肉がある。
感性・・筋・・である。
朝起きて、弁当を作り、仕事に行き、家に帰り、食事を作り、片づける前にうたた寝をし、(寝ている間に夫が片づけてくれる)
風呂に入り、寝る。
テレビもこれといって見たいものはないし、本を読んでいてもすぐこっくりこっくりしてしまう。
休日はゆっくりはするが、毎日できなかった家事をこなすと一日がすぎてしまう。
4月中旬、友達と花見に行った。
今年は咲き始めが遅かったので、満開の桜であった。
美味しい料理を食べ、友と話し、花を見て春を感じた。
楽しかったーと思ったが、帰りの電車でなぜか寂しさを感じた。
何だろう。この気持ちを探っていくと、3月に結婚式を挙げた娘と結婚式以来一度も会っていなくて寂しいんだと気づいた。
結婚式で私は娘が感謝の手紙を読んでくれても泣かず、式後も娘たちはすぐ二次会だったから、慌ただしく「じゃあね」と
いった感じだった。
その後会ってなくても何とも思わない・・と思っていた。
それが桜の花びらが私の心の琴線に触れたのか、
さ・み・し・い
そう思った。
本を読んでも、映画を観ても、何も思わない日々だった。
何かを感じ取ってしまうと、この日常がくずれてしまうから。
感性が豊かになってしまうと、前に進めないと思うから。
だから、封印してしまおうと思ったのだろう。私の本当の気持ち。
何も感じず、目の前のことを楽しく、わっはわっはと笑って通り過ぎようと思ったのだろう。
桜の花ってすごい。自然ってすごい。
魔法をとかしてしまう。
改めて娘からもらった手紙を読み返してみて泣いた。
この寂しさを充分味わって、次の日仕事にいった。
感性筋鍛えなくっちゃ。
ごまかしていてはダメだ。