哲学する?

榊原(葉っぱ)です。

本箱にある「ソフィーの世界」が気になっている。
10年以上も前に読んだ本だ。

高校の倫社の授業で哲学を知った。
課題で本を読み(確か「老子」と「荘子」だった)、哲学に興味を持った。
当時「なんで私は私なんだろう。」と思うと不思議な気持ちになった。
それで、本を読んだりあれこれ考えていると面白くなった。

ソクラテス、プラトン、アリストテレス、デカルト、カント、フロイトなどなど。
全然理解できなかったけどね。

社会にでて働いて、結婚して、子どもができて、そんなことを考えている時間はなくなった。
子育てに少し余裕ができた頃読んだ本が、「ソフィーの世界」という本である。
少し厚い本であるが、いっきに読み終えた。
面白かったと当時思った記憶はあるが、内容は全部忘れてしまった。
哲学者の思想に出会える物語だった。

あれから十数年、今の私は好きだった本もほとんど読まなくなった。
映画も観ないし、美術館に行くのも億劫だ。
毎日の仕事に追われている。
考えないように考えないようにと過ごしてきた。
立ち止まるのが怖いから。
とりあえず、目の前のことをやっつけよう。
「生きる」ことも「死」も考えるのはやめた。
何も考えないほうが辛くないから、苦しくないから・・・と思ったから。

いや、違う。
考えることって楽しいことではないかな。
本箱にずっとある「ソフィーの世界」。
もう一度読んでみようかな。

哲学カフェが各地で広がっているそうだ。
街中でコーヒーを飲みながら語り合い問答を重ねるのだそうだ。
疑問に感じることを賛成、反対抜きに自由に考えを語り合う。
いろいろ悩むことも楽しいかもしれない。

哲学とは「問い、考え、語ること」。
哲学対話をしてみたい。
「他愛のないこと」を話し合いたい。