全体をみる

ムーラン(林)です。

いつも行くたびに感心してしまう店がある。うれしい顔
近くにある讃岐うどん屋さん。
入ったところで注文し、受け取って会計後、席に着くタイプの店である。
昼食時はいつも混んでいて、入口には長蛇の列が。
なのに、さほど待たされず、いつもとてもスムーズに食べられる。

その理由は・・・一人の女性店員さんだと私は思っている。ひらめき
彼女は店内がすいている時は厨房内で洗い物などをしている。
が、ピーク時間になると厨房から出てきて、次に並ぶお客さんの人数を把握し、
そして店内の空いた席や空きそうな席をみて判断し、誘導する。
子連れの人にはテーブルの使いやすい席を確保し、一人二人の大人にはカウンター席を。
しかもその次やまたその次に並ぶグループの人数も把握し、先を見越した誘導が実に的確なのである。
どうにも空きそうにない時は「ここで一旦ストップ」と厨房の人に言い、
うどんができたのに座る場所がない、なんてことには決してならない。
当然、後ろに並んでいる人が先に席を確保してしまう、という理不尽も許さない。

私はこの店が好きで良く利用するが、実に気持ち良い。(もちろん、うどんは美味しい)
この女性はいつも本当に無駄のない誘導で、見事に店全体の状況をみて判断している。
そして手助けが必要な人には、スッとさりげなく手を貸す。
先日などは、私はうどんを食べながら彼女の動きに見入ってしまっていた。

「全体をみること」はとても重要だと、この店に行くたびに感じるのである。
多分それは、うどん屋さんに限らず、様々な場面で。

・・・自戒の念を込めて書きました。