1月28日、南山短期大学卒で現在は南山大学人文学部心理人間学科准教授の伊東留美先生を講師にお招きして、「私のことを現在・過去・未来で話してみませんか」というテーマで講座をを行っていただきました。

参加者は9名。それぞれコラージュの材料になりそうな雑誌などを持ち寄って集まり、とても気さくで親しみやすいお人柄の先生のもと、和やかな雰囲気の中で講座が始まりました。

最初に、先生が用意してくださったコラージュのための台紙(折りたたんだ状態ではひし形ですが、開くとなぜか六角形の面が三通りに現れるというまるで仕掛け絵本のような台紙)の一つ目の面に「現在の私」を表現するコラージュを作りました。 コラージュの材料は雑誌やカタログの写真やイラストや文字の切り抜き、シールなど。はじめは何を選べばいいのかと、材料を眺めながらしばし考えてしまいましたが、色やイメージなど感覚で選べばよいという先生のアドバイスもあり何とか完成。それぞれ、今自分がしていること、置かれている立場、好きなことなどを表現した作品を見せながら自己紹介をしました。コラージュと内容がみんなうまくマッチしていて、材料の選び方のセンスや限られた時間内にテキパキとできる柔軟さに感心しました。

段々慣れて楽しくなってきたところで、次は二つ目の面に「ニンカンでの私」を表現し、作品完成後はペアになって見せ合いながら入学当初の複雑な思いや合宿の思い出、今とのつながりなどに話が及びました。
最後の三つ目の面は、「これからの私」。時間を気にしてくださる先生の声掛けがなかったらいつまでもやっていそうな私たちでした。これからの計画やこうありたいなどの思いを表現し、やはりまたペアを組み発表し合い、お互いにメッセージを書いて交換しました。

三つのコラージュを作る過程で、最初は自分が思い描いているイメージの材料を探しているのですが、そのうちに全くそれとは違う写真やイラストに出会い、「これを使って言いたいこともあった!」とアイデアが膨らんでいくのを感じました。言葉だけで伝えようとしていたら見落としていたかもしれない自分の思いに気づいたり、自分のことを誰かに話し、相手の話を聞いたりすることで過去・現在・未来の自分がよりはっきりとした形になりました。私たちのためにあらかじめいろいろな切り抜きもたくさん用意しくださったので、みんなそれぞれ面白い作品が出来上がりました。

絨毯教室で床に座り、製作をして見せ合い、ペアで話し合うというスタイルはニンカン時代に戻ったようで懐かしく,「ニンカンでの私」と今の私のつながりを実感しながらあっという間の三時間でした。

余談ですが、先生は英語科卒なので、当時ニンカンのことをどう思っていたのかという質問に「いつも旅行に行っている科」とおっしゃられ一同爆笑でした。

留美先生、楽しい時間をどうもありがとうございました。

 

☆☆ふりかえり☆☆

期をこえて初めておしゃべりしたはずなのに、そんなキンチョウ感はなく、以前からの知り合いのような近しいものを感じました。

これから続きのおしゃべりがしたくなってます。そんな時間をありがとうございました。

アートワークの台紙にキョウミシンシンです。作ってみたいと思います。  5期 S

初めての講座参加でしたが、全く緊張することなく楽しめました。

人生の半分を生きてきて、とても良いふり返りの機会となりました。

ありがとうございました。時々見返して活用したいです。  23期 K

今回の講座は同期の友だちのお話で知ることになりました。

なかなか普段の生活をしている中では、このような講座をうける機会はないため、とてもありがたかったです。

もともと美術館に行ったりするのも好きだし、自分で描くのもつくるのも好きなので、アートワークがはじまると、かなりのめりこんで作ってしまいました。

時間が足りないくらいでしたが、その方が直感的に自分をとらえることが出来るからよいのかもしれません。

他の期の方々とお話するのも作品があるから話しやすかったです。  23期 K

久しぶりにニンカン生との楽しくも有意義な時間をすごすことができました。

期の離れた方ともスムーズにお話できるのは、ニンカンでの学びに流れているものがあったからなのかなと感じました。

伊東先生、スタッフの皆さん、ありがとうございました。  5期 F

自分の過去・現在・未来をコラージュで表現することはとても新鮮で、ただ言葉で考えるより、とても多くのことを思い出したり気づいたりでき、自分の人生も結構中身の濃いものなのではないかなと思うことができた。

とても有意義な時間でした。   6期 A

久しぶりのアートワークに、苦手だと思っていて少々不安も感じていましたが、夢中に作業を進めていました。

素材の中から「探す」作業と、素材と「出会う」作業の両方を体験し、それぞれ違った雰囲気の誌面になったとわかりました。 11期 F

楽しかった。

言葉にするのは難しくとも、アートワークで言葉が引き出されました。

留美先生、ありがとうございました。   5期 H

アートワークは初めてだったが、本当に面白く、自分の気持ちを整理するのに役立った。

ニンカンのあの頃の私に戻って「大丈夫だよ」と言ってやりたい気持ちだ。

好きなものは変わらない。久々にニンカンらしい講座に出会えてよかった。

留美先生、ありがとうございました。   6期 K

久しぶりにニンカン実習と気をこえてのおしゃべり、とても楽しかったです。

今の私が感じて表現したコラージュもおもしろかった。保管しておいて、1年後、5年後に見たら新鮮かも。

自分の中にあるものを整理して、これからどうしたいかを考えるとても良い機会になりました。   5期 O