『中陰の花』(1期 不破真弓)
人間関係研究センター公開講演、玄侑宗久氏の講演参加をきっかけに借りた『中陰の花(芥川賞受賞作品)』を読了しました。事前に読んでからのつもりが参加後に…
タイトルの中陰とはこの世とあの世の境。
お話は禅寺の住職夫婦の日常を中心に、妻の「人は死んだらどうなるの?」という問いにいろんな出来事を交えながら応えていきます。成仏して魂からエネルギーにいたる下りは妙に納得。科学的な知識はないけど、それでよい気がしました。
お坊さんで作家というと瀬戸内寂聴さんとか…読んだことはないですが色欲・金銭欲など人の煩悩を題材にしたイメージが強い。
でもこの本は仏教そのものをもう少し身近に感じさせてくれた気がします。
そういえば、氏の講演もたくさんのエピソードを織り交ぜていらして…
自然との関係性では、自然を制圧する西洋と反して自然と共生する東洋の考え方の違いや、悪魔の使いである羽根のあるドラゴンと龍の違いなど…
世代や性別の違う幅広い聞き手に色々なエピソードを交えてお話して頂きました。
何か何処かには関心をもてるようにお話しされていたような気がします。
あまりに理路整然とお話しされるとさらりと流れてしまいます(笑)本も人も同じように「出会い」がありますね。
その空気や世界観に触れ、受容する。講演に参加できる機会に恵まれてよかった! 🙂
お便り、よもやま話、参考になり楽しみにしてます。今後も情報発信よろしくお願いします。
スタッフの皆様、いつもありがとうございます(#^.^#)