大島真寿美さん、直木賞受賞おめでとうございます
7月17日、人間関係科9期の大島真寿美さんが『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木賞を受賞されました。おめでとうございます。
大島さんは高校時代から執筆を開始され、1992年『春の手品師』で第74回文學会新人賞、2012年『ピエタ』で第9回本屋大賞第3位を受賞されています。2014年に『あなたの本当の人生は』で直木賞候補となり、今回は初めて挑戦した時代小説での受賞となりました。受賞作は、江戸時代に実在した人形浄瑠璃作者、近松半二の人生を描いています。
卒業生よりニンカン・ネットに送られたメッセージを掲載いたします。
- 直木賞、おめでとうございます。我が事のように嬉しいです。受賞作『渦』はノミネート前から友人と話題にしており、とても面白く、一気読みしました。軽妙な関西弁もとても心地よく、私が読んだ大島さんの作品の中ではピカイチです。(5期 H)
- 大島さんは学生の頃を知っているので、感慨深いものがあります。凄いなぁ‼ 9期生の人たちとも喜び合いたいと思います。(6期 S)
- まあちゃん、おめでとう。感動をもらいました。ありがとう。(9期 M)
- 大島さんの 直木賞受賞 おめでとうございます。出来るだけ早く本屋さんで購入させていただきたい、と思ってます。(9期 K)
- 直木賞受賞、おめでとうございます。ついに大先生ですね。会見での学生時代と変わらない姿に懐かしさを覚えました。これからも素敵な作品を書き続けてください。陰ながら応援しています。(9期 Y)
- おめでとうございます。読み進めていくうちに、主人公、半二の創作に対する葛藤が大島さんに重なり、5日で一気に読みました。さわやかな読後感でした!各章に1人ずつ親しい人が亡くなっていく展開で、人の生き死にを考えました。(6期 K)
- 直木賞受賞おめでとうございます。
大島さんとの出会いは、多分2000年頃、南短近くの三洋堂書店です。PHP雑誌に載っていた短いエッセイがとても透明な文章で、後輩にこんな文章を書く人がいるなら、是非応援しなきゃってことで初めて読んだ本が『宙の家』。そこからハマって、勝手に『後輩』と親近感を持ち、読み続けています。その空気感が好き。
そこから、NHKの夜ドラマになったり、本屋大賞3位を取ったり、ついには直木賞にノミネートと着実な文筆活動。
その本屋大賞の『ピエタ』を読んだ時、それまでの普段の何気ない家族の生活を切り取りさらりと(淡々とかな?)描いていたものから、歴史上の人物を書いていて(史実に基づき詳細に…という感じではないけど)創作、曖昧な部分もたくさんあって、余韻がまるでフランス映画みたいだったんです。
すごい伸びしろを感じていたら(上から目線でごめんなさい)またまた直木賞2度目のノミネート!
発表日まで…今回は女性ばかりノミネートで話題になっていて、大島さんの本は評論家の中でも高評価でしたが、窪美澄かも原田マハじゃないかなとも思えて、期待と不安しかない。
ドキドキしながら受賞発表日、リアルタイムにネット中継をみていたんですが、ちょっと目を離した隙に…快挙!
全制覇したわけではありませんが、もし読んだことがない方がいらしたら、以下おススメです!
- 『宙の家』
- 『水の繭』
- 『やがて目覚めない朝が来る』
- 『ピエタ』
- 『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』
これからも勝手に応援しています。(1期 F)