ムーラン(林)です。

ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツが亡くなった。

ミック・ジャガーとキース・リチャーズという、強烈な個性を持つボーカリスト&ギタリストの後ろで、いつも淡々とドラムを叩く、誰もが認める名ドラマーであった。

彼の訃報に際し、多くの人が「ローリング・ストーンズは、チャーリー・ワッツが居なかったら、こんなにも長く続かなかったであろう」と語った。

ぶつかり合い、ともすれば暴走してしまいそうな2人の個性を、反発させてしまうのではなく、うまく結びつけられる場所を探し、認め合いながらまとめ上げていたのが多分彼だったのだろうと思える。

実際に彼らに関わる周りの多くの人々もそう認識していたに違いない。

おそらくは、ぶつかり合う当の本人たちも。

ストーンズに限らず、多分、長く続く集団には、チャーリー・ワッツのような人がきっと居るのだと思う。

決して前に出る事はなく目立たないけれど、なくてはならない存在。

正に「くさび」のような、そんな人。

本人にはそんな自覚はなくとも、本人以外の誰もが「くさび」だと称する人。

この場所にこの存在がなくては、全体が崩壊してしまうであろう「くさび」

「そんな存在になれたらいいな‥」と、還暦過ぎた私に今更ながら思わせてくれた、偉大なるドラマーの訃報であった。

80歳。お疲れ様でした。安らかに。

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ところで、この文章を投稿するにあたり、「くさび」について改めて調べてみた。

私はずっと「繋ぎとめるもの。絆の役割」と思っていた(この投稿もその意味で)のだが、本来「二つの物を簡単に分断させる時に使う」ものだそうな。調べれば調べるほど、分からなくなってきた。

全く相反する二つの意味・役割を持つ「くさび」・・・なんか深いというか、まったくもって日本語は難しい。。