ムーラン(林)です。

『オモウマい店』ってご存知ですか?

地元中京テレビが制作し、火曜ゴールデンタイムに全国ネットで放映している番組である。

開始当初から面白くて、我が家は毎週欠かさず観ている。

簡単に言うと、全国の、驚くほど安かったり、ありえないほどの大盛りだったりする飲食店を取材して紹介する番組である。

そこまでは他にもよくある番組。

が、この番組の良さ・面白さは決してそこではない。

取材するディレクターやアシスタントディレクターが、料理紹介をしつつ、お店のスタッフたちとの関わりの中で、彼らの心の中に見事に入り込み、まるで家族のようになっていく。

お店の手伝いはもちろん、蕎麦打ちの修行までしたり、ホテル代わりに自宅に泊めてもらったりもしている。そしてそこで家族の一員のように寛いでいる。

ある店主は「私の孫」とまで言う。

その溶け込みようには本当にいつも感心する。

その辺りの成り行きを敢えて多く放送し、でも、決して押し付けがましくはなくて、淡々と。

それが何故かすごく面白いのである。

決してイケメンではなく、どちらかと言えばモッサリとした彼らだけど、人の心を掴んでしまう。

よくある、料理だけの取材番組ではなく、長い時間(プライベートまでも)を共にし、店主の人間性にまで迫る、丁寧かつ面白い取材。

そして別れの時には涙さえ誘う。

この番組の真骨頂は、そんなドキュメンタリードラマのような部分にあると思う。

興味深いのが、この番組がコロナ禍の2021年4月に始まった、ということ。

そして、今すごく人気があり視聴率も好調であるらしいこと。

やはり、人は人と直接会うべきだ。人と人は会い、話し、笑い、泣き、揉めたり、喜んだり、それが人間関係。

そうしてこそ心が豊かになる。

コロナはそんな時間を明らかに奪ってきた。

コロナ禍のもと始まったこの番組の人気は、世の人々がそんな時間を取り戻したい証なのかもしれない。