6期、こやまです。

宮城谷昌光さんの「三国志」12巻読み終わりました。怒涛の如くの5ヶ月、ちょっと虚脱状態。

「三国志」はダイジェストでは読んだことがあるけれど、宮城谷さんの作品は魏・呉・蜀の三国が覇権を争う前の後漢末期の「党錮の禁」(160年代)から、三国がすべて滅亡し、普が建国されるまでが描かれており、壮大なスケールでした。そして、よく「三国志」にありがちな「ヒーローの劉備、悪役の曹操」でなく、数多い登場人物すべてを公平に冷静に描いているところがよかった。義のために戦い、友のために死ぬ…今の中国にはないなと思いながら、親を思う気持ちに涙しつつ、充分楽しんで読みました。

時折出て来る故事成語がまたいい。「三顧の礼」「泣いて馬謖を斬る」「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」なんて、その場面を何回も読み返しました。図書館に借りに行くと、私の3巻前と3巻後ろを読んでいる人がいて、「おお、ご同輩」と勇気づけられました。

私が全巻物や長編物を読み出したのは、人生の折返しを過ぎた50才くらいで、時間に余裕ができた頃。佐藤賢一さんの「小説フランス革命」10巻が最初でした。この作品も、革命の起こる前の天候不順、農作物の不出来からの書き出しで、革命の終焉まで丁寧に書かれています。宮城谷さんの作品同様、「これって何につながるのかな」と飛ばしたくなる箇所も多々あるけれど、それをグッとこらえて読んで行くと、違う場面の伏線だったりして、急に展開が開ける…その繰り返しでした。

その後、シェイクスピア「ヘンリー6世」、司馬遼太郎「項羽と劉邦」塩野七生「ローマ人の物語」、「保元・平治・平家物語」「源氏物語」など長編物を読み続けたけれど、まだ読んでいないのがたくさんあります。有名な場面だけ拾い読みの「風と共に去りぬ」、「罪と罰」と登場人物がゴッチャになっている「カラマーゾフの兄弟」など、いつかトライします。